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地球人として生きる

地球人として生きる

Shenzhen, China

Shenzhen, China





シンセンへ行って来ました。 こちらは展示会を視察するためでしたが、噂どおり中国の発展ぶりには目を見張るものがありました。 それとやはり英語があまり通じないということで英語しかロクに話せない私にとっては少々冒険旅行のような感じになりました。

まずは香港からバスでシンセンを目指します。 これがなかなかの曲者。 慣れればどうってことなさそうですが、初めての私には戸惑いを隠せません。 というのは途中でバスを何度か乗り換える必要があったからです。 例えば、香港より中国への入国の時ですが、当然ですが一旦荷物を全て持って入国審査を受けなければなりません。 そして中国側へ行くと違うバスが待っているといった具合です。 誘導員がいることはいるのですが、同じようなバスが何台も止まっているし誘導員の話している言葉がわからないので迷子にならないかと不安一杯です。 とりあえず最初に乗車したときに手荷物に貼ってもらったステッカーを誘導員に見せて正しいバスを教えてもらいます。

こんな調子で2回ほど乗り換え、最後はホテルへ行くワンボックスに乗り込むことになりました。 車窓から見るシンセンは大都市と言えます。 郊外では大規模な工事が多く見られましたし、高層マンションの建築も盛んです。 これだけ土地があるのに何故高層マンションを建てるのか良く理由がわかりませんが、とにかく立派なビルが多く建設されています。

道路も広く、整備されているのですが交通量がかなり多いです。 近年凄い勢いで車の数が増えているためラッシュ時の渋滞はかなりのレベルに達して来ています。 おまけに運転は荒く危ない危ない。 歩行者も隙あらばどこでも道路を横断するのが当たり前になっており見ているだけで怖いです。

さて、ホテルへ到着。 とても綺麗なホテルですがなんだか様子がおかしい? ロビーで宿泊客を何気なく見ていると、結構いい歳したオッサン(外国人ばかり)が若い綺麗なおねーちゃんと腕を組んでエレベーターに乗り込んで行きます。 もしや!?

近所をいろいろ探検してみます。 Photo Galleryにアップしていますが、シンセンの中心部には古いビルが所狭しと建ち並んでいます。 そしてその周りには新しい高層ビルが建設されています。 こうやってどんどん街は大きくなり豊かな人が増えているのですが、この古いビルのエリアは怪しい雰囲気が強いままです。

まずは昼間に歩いて見ます。 いくつかメインストリートらしき通りがあるのでブラブラして庶民の生活をうかがいます。 服屋さんがありました。 値段をチェック。 ジーンズやシャツが15元(230円くらい)くらいから売っています。 安い! 

ローカルの人の服装はこんな感じです。
ズボンは20元の化繊のもの。 シャツも同様。 ちょっと派手めのものを選びます。 ベルトはカットせずに長いまま使います。 バックルの穴を追加であけるのです。 30cmほど余ったベルトの先をパックリ開きます。 
次に靴。 先の尖った大き目のものを選びます。 靴下は履きません。 あとは髪型です。 これは青空営業しているお店で適当にカットしてもらいます。 料金は5元。 本当にカットするだけで終わりです。 そして髪を7/3に分けて顔は汚くするためひげはそらず目やにが残るように顔も洗いません。 あとは偉そうに通りを歩きながらタンを吐きまくります。

通りではいたるところに露天が出ています。 お腹が痛くなるのを覚悟で買い食いに走ります。 まずはじゃがいもとピーマンを塩でいためてクレープのような生地で丸めたものを食べます。 値段は1元(15円)。 汚い手で料理していましたが味は胡椒が利いてVery Good。 びっくりしました。 
次に焼き栗を買います。 これは日本と同じ感じです。 値段は憶えていませんが一袋50円くらいだったでしょうか。 なかなかイケます。
ついでにタバコも買います。 1箱1元! ライターも一緒に買います。 これも1元。 格安ですがライターはちゃんと電子ライターでした。

お店の軒下に座ってタバコを吸いながら人間観察をします。 しばらくするとすぐ近くでおばちゃんが大きな風呂敷を開き始めました。 露天商のようです。 商品は子供服のようです。 そこに赤ちゃんを抱えた女性がやってきました。 いくつか服を選んで値段交渉が始まります。 徐々にお互い口調が激しくなってきます。

おっと、交渉決裂のようです。 お客の女性が引き下がります。 しかし通りを横切ったところでまた戻ってきました。 何か2,3つぶやいたかと思うとお金を払っています。 どうやら交渉成立のようです。 2歳児用くらいのずぼんと長袖のシャツを3枚ほど買ったようです。 いくらしたのでしょう? どうやら20元(300円)ほど支払ったようです。

またしばらくすると今度はバイクに乗った警官が見回りにやってきました。 露天のおばちゃんは慌てて風呂敷をたたみます。 警官は少し離れたところから見ているだけでそれ以上威嚇しません。 それにしても片付けることの早いこと早いこと。 チャップリンの映画「独裁者」の1シーンを思い出してしまいました。 でも警官が去ったらまたすぐに店開きです。 こんなもんでしょう。

次に路地裏を探検してみます。 古い雑居ビルの間は人がやっとすれ違うことが出来る程度の狭い路地が四方八方へ延びています。 結構人通りが多いのにびっくりしました。 そろそろ夕方近いので怪しい風貌の人が増えてきます。 路地の入口に性病専門の医者が営業を開始します。 感じで病名が書いてあるので私にもよくわかります。 

路地にはところどころ女性が立っています。 売春婦です。 たまに値段交渉をしているオッサンがいますので聞き耳を立ててみると1回40元(600円!)であると判明。 オッサンはそれでも値切っています。 さすが中国人。 ここが多分底辺ではないでしょうか。 

しかしこんなビルの谷間でも子供が走り回って遊んでいたり、鳥を解体していたりする様子が見えます。 こういう所からインフルエンザなんかが発生するのでしょうかね。 シンセンの中心部の一番怪しい場所ですので非常に治安が悪く危ない所ですが、地元人の格好をして黙っていればこちらが日本人ということはまずバレません。 面白い体験をしました。

さて、すっかりと楽しんだところで食事に出かけます。 勿論普通のお店に行くのですが私は唐辛子が好きなので四川料理屋へ行きます。 安いので興味の湧いたメニューは全てオーダーします。 特に麻婆豆腐は最高でした。 こちらでは山椒をたっぷり入れるのですね。 これがウマイ。 結局3人で好き放題食べて一人あたり650円程度でした。 

食後の散歩を兼ねて歩道で売っているものを見に行きます。 携帯電話が多いこと多いこと。 警察に見つかってもすぐに逃げられるように売り子は全ての携帯電話を首から提げています。 警官が来たらガサッと全部首からぶら下げて退散。 DVDも沢山売っています。 当然全て海賊版です。  

ここで再度買い食い。 フランクフルトが売っています。 う~ん、ピンク色の怪しいヤツ。 何の肉でしょうか。 とりあえず買ってみます。 やっぱり1元(15円)。 しかし味は最悪。 とても食べられませんでした。 でも小さな子を連れた親が子供に買ってやっています。 大丈夫なんでしょうか。 子供は普通に食べていますが。。。

スーパーで買い物を終えてホテルへ戻ります。近くの屋台で食事(夜食)を食べました。 この屋台は、具材を並べていてお客が好きなものを選び、それを土鍋に入れてスパイシーなスープと一緒に煮込む鍋屋台です。 具材はいろいろあって、菜っ葉、はるさめ、インスタントラーメン、肉団子などなど。 料金は1人前5元(75円)。 こんなもんです。 ただ肉団子は少しいたんでいたようなので残しましたが。 

翌朝はホテルで朝食。 中国の朝食はいろいろあって本当に楽しめます。 朝からシューマイやら焼き飯をお腹一杯食べて満足です。 西欧やアフリカなどでは単なるバフェで味気ないものです。 

しばらくは中国へ行くことはありませんが、面白い国です。 もう少し言葉ができたらもっと楽しめるでしょう。 次に行くときはまた全然様子が違っているかもしれません。




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